そこに音楽がある限り

出版年: 2021年5月 URL
出版社: 新書館
著者: Atelier t.e.r.m（編著）
総ページ数: 224p.

町田樹はいかにしてトップアスリートに、そして真の芸術的スケーターになっていったのか。
ついに制作家集団――Atelier t.e.r.mが、知られざる事実を語る。

本書は、町田樹という稀有な一人のスケーター、そして熟成する振付・演出家としての
彼の、真の軌跡を描くものである。
＜フィギュアスケート写真＞の醍醐味、衣裳制作の最大の秘密に至るまで、あの素晴ら
しいプログラムの数々の、美しく、深い記録が刻まれる。

１　フィギュアスケート写真の魅力舞踊写真の新たな領域へ――
２　跳躍
《黒い瞳》
《アランフェス》
《F.U.Y.A》
《ロシュフォールの恋人たち》
《DON’T STOP ME NOW》
《火の鳥》
３　悲恋
《カサブランカ》
《白夜行》
《ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲》
《ジュ・トゥ・ヴ》
《あなたに逢いたくて》
４　バレエとフィギュアの出合う場所
《ドン・キホーテガラ2017：バジルの輝き》
《白鳥の湖：ジークフリートとその運命》
《ボレロ：起源と魔力》
５　そこに音楽がある限り
《アヴェ・マリア》
《ダブル・ビル：そこに音楽がある限り》
６　人間の条件
《エデンの東》
《エデンの東：セレブレーション》
《交響曲第九番》
《継ぐ者》
《人間の条件：マーラー・アダージェット》
７　町田樹《人間の条件：マーラー・アダージェット》ただ一度の奇蹟に賭けると――
いうこと
８　照明の魔術
９　衣裳の秘密
１０　オープニング&フィナーレ衣裳コレクション

PART III　舞台を支えた人々から

１　今井顕「《継ぐ者》そして《そこに音楽がある限り》」
２　高岸直樹「これからも共にバレエ愛を高めていこう」
３　今村ねずみ「アイスショーにとことん寄り添ってくれた」
４　飯田廣文「約束は必ず守る男」
５　岩崎伸一「ともに支え合ってきた」
６　菊地広哉「不世出のアーティスト」
７　菅原正治「町田樹へ」
８　和田八束「存在感に圧倒された」
９　伊場伸太郎「油断も隙もない」
１０　三瓶純「彼のなかに“町田樹”が2人いる」
１１　宮田和「町田ワールドに入り込んで」
１２　髙橋邦裕「驚くべき発想力」
１３　矢野桂一「本当に作曲者思い」
１４　西岡孝洋「町田樹の言葉による革命」
１５　板垣龍佑「演技にどんな言葉を残すか」
１６　田山裕士「固い意志と柔軟な思考と貪欲さ」
１７　大前武人「共存する「剛と柔」」
１８　前波卓也「すべては最高の作品を作るために」

PART IV　フィギュアスケートとアーカイブの意味

１　フィギュア・ノーテーション
２　アーカイブが拓くフィギュアスケートの未来

おもなプログラム
おもな戦歴
おわりに

共著