CHOREOGRAPHY

振付

ラプソディー・イン・ブルー

Rhapsody in Blue

 韓国の女性スケーターであるEun Lee が、2024-2025 シーズンのフリースケーティングで演じたプログラム。踊り心が豊かで、闊達さと純情さを兼ね備える彼女の相貌に合うよう、ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」を選曲し、帽子を操るマイムやフィンガースナップを取り入れた振り付けを随所に散りばめて、お洒落に高揚感を誘うジャズ作
品に仕上げた。
 一般的にフィギュアスケート界において「ラプソディー・イン・ブルー」は、その曲名から連想されるように青色の衣裳を着て表現されることが多いが、このプログラムでは黒と白のモノトーンの衣裳を仕立ててもらい、シックでクールな佇まいを演出した。これはジュニアクラスからシニアクラスへと移行する過渡期にあった Eun に、活気の良さだけではなく、洒脱でクールに決めてジャズのムードも醸し出せるようなシニアスケーターなってほしいという想いからくる工夫であった。
 なお、Eun がジュニアとシニアを掛け持ちするミドルクラスのスケーターであったことから、本作には3 分30 秒のジュニア版と4 分のシニア版の両バージョンが存在する。


Art Direction(監修):Atelier t.e.r.m
Choreography(振付):Tatsuki Machida(町田樹)
Performance(実演):Eun Lee
Music(音楽):Rhapsody in Blue(ラプソディー・イン・ブルー)
       [Gershwin: Rhapsody in Blue, Universal Music, UCCG51034]
Composer(作曲):George Gershwin(ジョージ・ガーシュウィン)
Conductor(指揮):Leonard Bernstein(レナード・バーンスタイン)
Orchestra(演奏):Los Angels Philharmonic(ロサンジェルス・フィルハーモニック)
Music Editor(音楽編集):Keiichi Yano(矢野桂一)
Costume Design(衣裳):Ann Dress