PROFILEプロフィール

町田 樹

Tatsuki Machida

1990年3月9日
國學院大學人間開発学部准教授
振付家・スポーツ解説者

 2020年に早稲田大学大学院博士後期課程を修了し、博士(スポーツ科学)を取得。博士論文研究を通じて、競技性と芸術性を兼ね備えた身体運動文化を総称する「アーティスティックスポーツ」という概念を提唱。以降は、いわばスポーツとアートの汽水域であるアーティスティックスポーツに固有の問題系について、主に芸術学、スポーツ科学、社会学、法学を跨ぐ横断的な視座から学際的に研究を行っている。

 また研究者として培った「学問知」と実践者として体得した「実践知」の統合をモットーとしており、研究の成果を振付家やスポーツ解説者などの様々な形で実践の現場に還元する一方、そうした現場経験からまた新たな研究課題を抽出するなどして、アカデミアと実践現場を絶え間なく往還している。

 主著には、『アーティスティックスポーツ研究序説――フィギュアスケートを基軸とした創造と享受の文化論』(白水社、2020年)や『若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学』(山と溪谷社、2022年)などがある。さらに、『毎日新聞』のスポーツ面にて月一回の連載〈今を生きる、今を書く〉を持ち、スポーツの文化や社会的側面に関する批評を行うなど、幅広く執筆活動を展開させている。

 以上の学際研究が認められ、「令和2年度日本知財学会優秀論文賞」、「令和2年度日本体育・スポーツ経営学会学会賞」、「令和5年度舞踊学会研究奨励賞」を受賞するなど、学術関係の受賞歴も多い。また、2023年には「第16回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」と「第33回ミズノスポーツライター賞最優秀賞」をダブル受賞している。

 なお、研究の成果や受賞歴について詳しくは、本ウェブサイトの「RESEARCH」欄を参照されたい。